私たち三菱ケミカルは最適な材料開発から、高精度の成型までを一貫して管理することのできる、世界で唯一のシャフトメーカーです。その歴史は古く、これまでOEMメーカーとして国内外のクラブメーカーに多くのシャフトを開発、供給してまいりました。プレミアムゾーンでは世界でもNO.1の供給量を誇ります。
これまでのOEM生産を通して培ってきた、カーボン素材の開発技術、シャフトの設計、成型技術のすべてを盛り込み世界のゴルファーがシャフトに求める、飛距離性能、方向性、フィーリングの全てを、高いクオリティーにて実現しています。

2017年4月、三菱レイヨンは持株会社である株式会社三菱ケミカルホールディングス(現、三菱ケミカルグループ株式会社)のもと、同じく連結子会社である三菱化学、三菱樹脂の2社と統合し、三菱ケミカル株式会社となりました。ゴルフシャフト事業は新社にて継続して参ります。

勝利への選択は材料選びから始まります。三菱ケミカルは、モノマー、原料繊維(プレカーサー)、カーボンファイバー(CF)、樹脂、プリプレグ(カーボンシート)と、ゴルフシャフトの原料段階から一貫生産しています。30年以上に渡る歴史の中で多様な特性・性能を持つ樹脂・炭素繊維を開発してきました。この一貫生産体制により、求めるシャフト性能を実現するために、ときには樹脂・炭素繊維に遡っての開発を行うことが可能となっています。また、2015年の事業統合により、特性が異なるPAN系・ピッチ系炭素繊維両方を生産することとなり、このアドバンテージはますます大きくなっています。 材料の違いが、性能の違いを生み出しています。

  • モノマー

    モノマー

    高品質なモノづくりは、原料の原料から。PAN系炭素繊維の基礎原料 となる、アクリロニトリル(AN)モノマーから製造しています。

  • プレカーサー

    プレカーサー

    ANモノマーを重合(高分子化)させるとポリアクリロニトリル(PAN)と なります。PANを紡糸することでプレカーサーと呼ばれる長繊維を製 造しています。原料繊維のムラが、炭素繊維の品質を左右します。

  •  カーボンファイバー(CF)

    カーボンファイバー(CF)

    プレカーサーを焼成し、炭化させることで炭素繊維となります。軽く強 靭なその性質により、自動車・航空宇宙・風力発電・スポーツなど様々 な分野での採用が広がっています。

  • レジン

    レジン

    炭素繊維を成型物に加工するためには、マトリクス樹脂を含浸させる 必要があります。様々な樹脂を開発し、炭素繊維との最適なマッチン グを探求し続けています。

  • プリプレグ

    プリプレグ

    炭素繊維を引き揃え、マトリクス樹脂を含浸させてシート状に加工し ます。これをカーボンプリプレグシートと言います。成形・加工性に優 れ織物(クロスプリプレグ)や金属線を使用した物もあります。

  • プリプレグ

    ゴルフシャフト

    様々な種類のプリプレグはそれぞれのパターンに切り出され、鉄の芯 棒に巻き付けられて硬化炉へ。ゴルフシャフトに成形され、厳しい検品 体制を経て世界中のゴルファーの元に届けられています。